オプトイン形式への移行について
今秋、メール配信についての条例が変わるという話を某所某所で聞きます。
それについて、噂だけを頼りに行動するのもあれなので、
実際どんな条例変更があるのか調べてみました。
『迷惑メールへの対応の在り方に関する研究会』
http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/chousa/mail_ken/index.html
最新情報『迷惑メールへの対応の在り方に関する研究会(第10回)最終とりまとめ(案)』
http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/chousa/mail_ken/pdf/080627_2_si3.pdf
※PDFなので注意。
情報のソースはここのようです。
なんでこの手の情報って調べないと見つからないのでしょうか。
ともかくここに書いてあるようなことが、
秋あたりに執行されるようです。
端折っていえばアプトアウト方式がオプトイン形式に変わりますよ。ってだけの話です。
いままでのメール配信は、配信停止URLさえつけていればどれだけ撒いてもokでした。
それがNGになり、事前に受信者の同意が必要になったのですね。
そこに対し個人的に気になっていたのが、
■なにをもって、ユーザーがメール受信を同意したことになるのか。
■配信する際には、どんなことに注意すべきなのか。
の2点。
というわけで、そこだけに話を絞っていきます。
■メール受信の同意について。
・形式は自由。とにかくユーザーの同意がしっかり取れてる!と言い切れないとダメ。
⇒規約等にわかりづらく書くのはNG。
・普通広告が載るでしょと思われるメルマガに関しては、
広告配信についてそこまでしっかり同意を取らなくてもよい?
⇒新聞に折り込み広告が入ってるのと同じノリ。
⇒でも広告が多い場合は、それに対してしっかり同意を取ること推奨。
・同時登録は、その登録先をしっかりと明示する必要がある。
⇒規約等にわかりづらく書くのはNG。
⇒その同時登録先がどのようなサイトなのかもユーザーがわからなければならない。
・メルマガの統合には告知が必要。
⇒メルマガが統合された場合、メール配信に同意したことは承継される。
⇒しかし、統合したことを先に知らせる必要がある。
・登録確認メールの送信を「推奨」。
⇒なりすまし登録対策。
・デフォルトオフ「推奨」
⇒「以下メールマガジンにも同時登録されます。必要ない場合はチェックをはずしてください。」
ってやつは推奨ではないってことですね。楽天さんとか・・笑
■配信する際の注意事項(表示義務)
「必須」
・送信責任者の氏名・名称
・配信停止URL等
「推奨」
・配信停止ができますよ。という説明書き
・送信責任者の住所
・問い合わせ先
「表示方法」
・文中を推奨。
・リンク先URLでもok
⇒配信停止先がわかりづらくなっている等はNG
キーワードは、「わかりづらいのはNG!」ですね。
いままで「規約に書いてるんだからいーじゃん。」という
業者の言い分が通らなくなります。
そもそもメール配信というのは、
ユーザーとの信頼関係を築きあげていくためのツール。
さらにいえばwebで信頼関係を築きあげる極みはメールにあるように思います。
なぜなら一番「人間味」が生まれる部分だからです。
サイト上ではどうやっても、
管理者の個性というものが出てきづらいものです。(ブログ等は除いて。
でもメールではその配信者の個性が出てきます。
というか個性がないメルマガはまったくと良いほど閲覧されません。
※ただの宣伝メールなんて読まないですよね?
webで商売するといっても、
webと商売するわけではありません。
人間と商売するわけです。
人はwebから物を買いません。
人は「webの中にいる人」から物を買います。
そのwebの中にいる人が一番見えるのが、
サイトではなく、メールです。
今回の規制を機会に、
「メールの中の人」が増えることを願っています。