モバイルの中にいる人
数年前から感じていることですが、
モバイルの中の情報発信者には不思議な人が多いです。
個人のモバイルサイトオーナー
個人のモバイルメルマガオーナー
といった情報発信者ですね。
彼らのなにが不思議かというと、
PCとは異なる「表現方法」を用いているところです。
まずPCで情報発信している個人というと、
今や、ブログを書いている人であったり、
AllAboutような情報ポータルサイトに記事を書いている人を指すようになってきました。
自分で一からサイトを作って、そこに文章を書いていく、
そんな文化はほとんどなくなりましたね。
その結果、今やPCwebでなにか文章を書くということは、
なんらかしらの型にはまることが増えてきた気がします。
変な話ですが、
ブログで記事を書く=敬語を使う。不快感を招く書き方はしない。
そんなルールってありますよね。笑
これはPCwebと現実世界がかなり密接につながっているからだと思います。
現実世界の自分=PCwebの中の自分
という式が成り立ってきているわけです。
でも、モバイルの特性は違います。
現実世界の自分≠モバイルwebの中の自分
というケースが多いのです。
例えばmixiとモバゲーを比較してみるとわかりやすいかもしれません。
mixi内の知人(マイミク)といえば、
自分の現実世界の友人がメインの人が多いですね。
でもモバゲーには、モバ友・モバ彼といった「そのコミュニティの中だけの友人」を
多く持つケースのほうが多いかと思います。
そしてアバターを作り、「そのコミュニティ内の自分」を作り上げていくと。
そこでは現実世界の「世間体」がなくなります。
web上の自分と、現実世界の自分は違うわけですから。
その結果、情報発信者の「表現」進化の方向性が不思議になってくることがあります。
コミュニティの拡大を防ぐためですかね。
隠語を利用することで、web特有の現象「教えてクン」のような初心者層が
集まることを防いでいるのかもしれません。
実際私が「役に立つ・面白い」と思い購読している、
携帯サイト運営に関する、携帯メルマガはかなり異質です。
http://msta.tv/b/view/8349
こういった文章の書き方はPCメルマガではほぼ見ないですね。
それでも、PCメルマガに比べるとかなり情報が濃いです。
というかアングラ色が強いましょうか。
現実世界の知り合いにはバレない。
そんな環境だからこそ、自由な表現ができるし、
自分の知識・考えをオープンに公表できる。
それがモバイルのいい点だと感じています。
先日話題になったモバイル小説で章を取った方も、
面白い文章の書き方をしていますね。
内容うんぬんは置いておいて、
あれはPCばかりをいじってる人にはできない表現なのかなと。
だから今、モバイルの中にある情報は面白い。