モバイル大学セミナーに参加してみた。


4月から毎晩モバイルに関するマニアックにセミナーを行っている、
モバイル大学に参加してきました。

モバイル夜間大学

参加した講座の概要

「ここが変だよモバイルマーケティングアクセス解析活用編)」デジタルフォレスト清水昌浩氏


まずはっきり言います、僕はモバイルプレイヤーではありません。
なのでモバイルビジネスについては語れません。。でもね、
僕の周りのモバイル侍の話を聞いていると、なんか変なこと多いんです。
例えばアクセス解析
モバイルでちゃんとやってる人って少ないみたい。なぜだろう。
アクセス解析なんてデータ出すだけだろ?って思ったあなたは、アマイ。
先日とあるクライアントで、アクセス解析活用して、
月にして1億くらいの収益を増やすことが出来ました。えらく喜ばれました。
どうやったのか?
それは講座で話します。
僕の講座では、アクセス解析使って収益増やす極意、説明します。
あなたのケータイで使える部分、盗んどいてください。


アクセス解析で何がわかるの?
アクセス解析でどうやって儲けるの?
アクセス解析で1億儲けた事例
アクセス解析でハマラナイこつ

http://www.context.vc/mobadai/recruit/details_seminar.php?id=00017

内容的には今まさに社内で行っているものであり、
やっぱりそうだったんだ!そういう点も見るといいんだ!と思うことが多かったです。

概要だけさらっと書くと、

・TOPページだけがサイトの問題じゃありません。
 サイトマップに沿って、どのユーザー遷移に問題があるかをまず見つけましょう。

・その問題点をユーザー視点になって解決していきましょう。

ということ。

自分自身当たり前だと思っていることだし、
「なぜかweb業界の人をそれを疎かにしている」という言葉に大いに共感しました。

というか、ちょうど社内向けに作成していたマニュアルと被る部分が多くてニヤニヤしてました。
どうせだしその被っていた部分を晒してみます。

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CVR向上において必要となるのが、
分析表の作成と8:2の法則です。

これは、ユーザーの動きを細分化した分析表を作成し、
それと8:2の法則を当てはめ、問題点を見つけていく、ということになります。

実際のフローは以下のとおり。

1. ユーザー遷移を細かく把握する。
2. それに伴った分析表を作成する。
3. 問題点を把握。
4. 数値化できない領域に関しては、想像する。
5. 問題点を修正する。
6. デイリーで修正後の効果を確認する。



まず第一に必要となるのが分析表作成にあたり、
ユーザー遷移をできるだけ細かく把握することです。

ほぼすべてのサイトで共通となりますが、
例えば、着うたサイトの場合は以下のとおりです。

リスティング広告枠にある着うたサイトの原稿を見る。
⇒広告をクリックする。
⇒サイトTOPページ上部を見る
 ┗空メールリンクをクリックする。
⇒空メール文言を見る。
 ┗空メールを送信する。
⇒本登録メールを受信する。
 ┗本登録を行う。


その数字を測定できるできないの前に、
まずはこのような全体図を把握することが大切です。


これができたら、それに伴った分析表を作成します。

アクセス解析等のデータを利用し、
ユーザー遷移をできだけ%で表現していきましょう。

そうしていくと実際のところ「空メールリンクをクリックする。」などが数値ができないはずです。

その場合はその部分をその前後の%に含むものとし、計算をしていきます。
(サイトTOPページ上部を見る〜空メールを送信する までが一つの基準となるはずです。)


その表が完成した後に、実際に問題となる点を探していきます。
そのときに基準となるのが、8:2の法則です。

多くの場合において各種遷移率は100%か、80%か、20%を目指すものになるものです。

先ほどの遷移図であれば以下のとおり。

リスティング広告枠にある着うたサイトの原稿を見る。
・広告をクリックする。
↑まではサイト外での動きなので、別物。


⇒サイトTOPページを見る 100%
 ┗空メールリンクをクリックする。 20%
⇒空メール文言を見る。 100%
 ┗空メールを送信する。 80%
⇒本登録メールを受信する。 80%
 ┗本登録を行う。 80%


さほど変な数値が当てはまっているようには見えないはずです。

この値はサイトジャンルやコンテンツによって、80%のものが20%になったり、
20%のものが80%になることもあるはずです。

その点に関しては、実績値を見つつ、想像力を駆使して感覚的に導きだしていきましょう。


このとき、先ほど1つに含んで計算した項目に関しては、
パーセントの積を求めていくことで目標値がわかります。

サイトTOPページ上部を見る〜空メールを送信する までの目標値。
=100% * 20% * 100% * 80% = 『16%』

本登録メールを受信する〜本登録を行う までの目標値。
=80% * 80% = 『64%』

といった形です。


これで目標となる数値と実数の数値が導き出されたはずです。
ここから目標値より劣っている数値をピックアップしましょう。

それが改善すべき部分です。


それでは次にどうやってその問題点を解決するのか。

ここで必要となるのは、サイトを実際に携帯上から閲覧し、
先ほどのユーザー遷移図と照らし合わせユーザーが離脱しているポイントを想像することです。

なぜ想像するのかというと、例え空メールを送られていない!という問題がわかったとしても、
その問題要素は4つ以上考えられるためです。

* サイトTOPページを見る 100%
* 空メールリンクをクリックする。 20%
* 空メール文言を見る。 100%
* 空メールを送信する。 80%


どの点にも問題はありえます。

* サイトTOPページを見る 100%
o 広告文言とサイトイメージが違すぎる。


* 空メールリンクをクリックする。 20%
o 魅力的なサイトに見えておらず直帰されている。


* 空メール文言を見る。 100%
o 余計なabout等へユーザーを誘導してしまっている。


* 空メールを送信する。 80%
o 空メールの文言が魅力的でない。


例えば以上のような原因。


どの遷移においてユーザーが離脱してしまっているのか、
それを想像する力はどれだけ精密な測定ができるようになったとしても必要な力です。

プログラムの力を使い、「空メール文言を見る。」「空メールを送信する。」の
2点に問題をしぼることも、もしかしたら可能かもしれません。

しかし、問題を問題として認識するユーザー側の目線がなければ、
どれだけ問題点を絞ることができても、それを明確にすることは不可能です。

最後はあくまで感性で問題点を把握しましょう。
その精度を上げていくこともメディアの人間の一つのミッションです。


と、いう流れで問題点を把握できたら、
後はそれを修正するのみです。

修正し、アップロードしその仮定が正しいのかを見ていくのが次のステップです。

この効果測定に関しては、デイリーで見ていくのが一番でしょう。
月間を値でみても変化を目視することはできないはずです。

そのためデイリー単位での測定体制を事前に整えておくことも一つ大事な点になります。


以上が問題点を把握し、CVRを向上させていく時に必要な考え方です。

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細部は置いといて、大枠については実績に基づいた正しいことを書けているんじゃないかな、と。