2010年の「twitter」「mixiアプリ」「ニコニコ生放送」について考えてみる。
さてさて、いろいろあった2009年ですがなんとなく、振り返ってみたいと思います。
2009年に自分がよく利用したなーと思うサービス
なんだか一発屋サービスがやけに多かった2009年ですが、継続的に利用しているサービスはこれぐらいかな、というとこです。
ちなみに、僕の中でmixiアプリは2つのパターンに別れていて、それは
の2パターン。
馴れ合うだけのゲームなんてつまらないので、ここは前提として切っておきます。
古き良き文化が戻ってきた2009年
そんなわけで、よくよく考えてみると、「twitter」と「ブラウザ三国志」は、僕が5年ぐらい前に楽しんでいたサービスの要素を持っているなと思ったり。
もちろん+αな要素があるからこそ、これだけ流行ったのだと思うのですが、
システム的基盤自体はさほど変わらないよねーという話です。
リアルでは知らない人とコミュニケーションを取るサービスが戻ってきた気がする。
もはや2008年のことなんてほとんど覚えていないのですが、やっぱり2年前ってmixiの年だったと思うのですよね。
それっていうのは、つまりリアルでの知り合いとコミュニケーションを取る場であるわけです。
で、その市場(リアル知人とのコミュニケーションを取る場)っていうのが寡占状態になったため、
「ネットを通して、自分と趣味趣向が合う人と出会ってコミュニケーション取ろうよ。」っていうサービスが、改めて流行ってきたように感じています。
ニコニコ生放送も知らない人とのコミュニケーションを取る場ですしね。
知らない人とコミュニケーションを取るサービスが今後も流行り続けるのか。
そんなわけで知らない人とコミュニケーションを取るサービスが増えたわけですが、今後そんなサービスが流行続けるのか、というのが今後の問題点であると思います。
なぜに僕が、チャット・MMOに飽きたのか。
mixiは3年も4年もいじっているわけですが、チャットなんかは今まったくやっていないので、その辺りからまず考えてみることにします。
- 知らない人と話すのも、だんだん飽きてくる。
- 同じグループで話していると、話がループしてくる。
- 新規参入者が減ってくると、その状態がさらに悪化。
- webだけの関係は、維持するだけの価値を感じることができない。時間の浪費でしかない。と思ってしまう。
の2つぐらいですかねー。
webだけの関係は普通続かないから、それを長引かせる工夫が必要。
なんてことを考えると、今僕が使っているサービスというのは優秀だなぁと改めて思います。
mixiアプリ(サンシャイン牧場系)
- そもそもwebだけの関係をベースに置いていない。
- リアル知人と一緒に楽しむゲームが多い。(ブラウザ三国志は違うけれど。
- 新しいゲームタイトルが入ってくる頻度が高い。
- 話をするグループを変えるのが比較的楽。めんどくさいけど。
- 相手のリアルでの肩書きがだいたいわかる風潮がある。
- 相手への(リアル生活に対する)尊敬が生まれやすい。
ニコニコ生放送
- 「配信者」と「視聴者」という関係なので、コミュニケーションサービスとしては結構異質。
- 面白い配信者が登場しつづける限り飽きづらい気がする。
ポイントをまとめるとこんなかんじになるのかな?
リアル知人ベースのサービスの場合
-
- リアルの知人と楽しめるゲームだと続く。
- 今見ているものに飽きたら、簡単に新しいものに切り替えられると尚良い。
web知人ベースのサービスの場合
-
- 相手との上下関係があれば続く。(「この人すごい」「この人(達)面白い」みたいな。)
- 今見ているものに飽きたら、簡単に新しいものに切り替えられると尚良い。
- リアル知人ベースのサービスから、ユーザーを引っ張ってくることが出来ると強い。
web知人ベースのサービスは今後、新規利用者数を増やすことができるのか。
話が若干ごっちゃになっていますが、また話を切り替えてみます。集客のほうの話です。
どれだけ良いサービスを展開できても、新規利用者を増やしていけないサービスは微妙ですからね。
で、その観点から見ると、「twitter」「mixiアプリ」「ニコニコ生放送」の3サービスを並べた際、一番すごいな、と感じるのは「mixiアプリ」です。
それは、リアルでも関係がある知人と、web上に楽しむサービスだからです。これが一番多くの(稼働率が高い)ユーザーを集められますし、さらにwebコミュニケーションに抵抗がない人は、ディープなゲーム(ブラウザ三国志とか)も利用してくれる。
だからこそ、リアルからの導線が弱い、「twitter」「ニコニコ生放送」は、今後利用者を増やしていくことができるのかが若干疑問ですね。
どちらも、普段リアルでは知らない人と触れあおう!という風潮が強いと思うので、ユーザーに利用させ始めるまでが非常に難しい予感。楽しみ方が分かれば、サンシャイン牧場なんかより100倍面白いんですけどね。
半年ROMれ。
結局、web知人ベースのコミュニティというのは、
「よくわからない」「難しい」「怖い」
なのです。
「mixiアプリ」は、リアルから導線が強いため、そういった抵抗をほぼ感じずに始めることができるのですが、「twitter」「ニコニコ生放送」といった他のサービスはこの障壁と戦っていかなくてはいけません。
じゃあどうすれば良いのかというと、それはユーザーにROMらせることだと思います。
某巨大掲示板のルールの一つ「半年ROMれ。」ですが、事実webベースのコミュニティを理解するには、半年ぐらいそのサービスを眺め続ける必要があると思います。
なので、半年間眺め続けても飽きないほどのコンテンツ量と、コンテンツの見せ方をできるのかが今後のポイントになるんじゃないでしょうか。
・・あ、ニコニコ生放送はそういう意味で、ニコニコ動画っていう入り口を持っていますね。
twitterはどうなのかなー。厳しいんじゃないですかね。