CVRとボリューム
(モバイルで)集客を行う際にネックとなるのが、
CVR(パーセント)とボリュームのバランスであると思います。
例えば、リスティングを行う際、
「着うた」で出稿するより、「着うた ミスチル」などで出稿したほうがいいと、
一般的に言われています。
その理由の一点目は、「着うた」と検索する人の中には、
着うたの作り方を検索している人であったり、
そもそもなんとなく着うたと検索しているだけの人も混じっているだろうという考え方。
二点目は、「着うた ミスチル」と検索している人の方が、
今まさに着うたを探しているのだろう、という考え方。
つまり、自社商品についてより詳しく検索している人ほど、
購買意欲が高いであろう、ということになります。
だから、そういった人に向けて広告を出すことが、
成約率の向上につながり、高い報酬に繋がるであろうということ。
しかし、この考え方には問題が生じてきます。
それが「ボリュームが取れない。」ということ。
たしかに「着うた ミスチル」と検索する人のほうが成約率が高いかと思います。
でもそれを検索する人の母数というのが、
実際それほど多くはいません。
となった時、
アクセスが10000集まって登録率が1%のキーワードと、
アクセスが100集まって登録率が5%のキーワード、
どっちが儲かるのですか?という話になってきます。
ここでロングテール理論を持ち出せば、
アクセス100登録率5%のキーワードを、100拾えばいい、
ということになります。
で、実際それが現実として可能なのでしょうか。
モバイルは複合検索がされない世界であると言われています。
そしてそれは、「着うた」と検索するユーザーばかりの世界ということではありません。
「ミスチルの無料着うた沢山」なんて言葉を検索するユーザーばかりの世界です。
1ワードではなく、1センテンス。
このすべてを拾い上げ、そこにアプローチすることは可能なのことなのかはわかりません。
形態素解析の概念を用いれば、技術的に可能なことだと思います。
ただどこかしらに技術で補いきれない隙間が生じるはずです。
そこがモバイルのロングテールワードになってくると思っているのですが、
どうすればそれを拾い上げることができるのか、経験則でしかそこは補えない気がします。