モバイル(アダルト)電子書籍のお話をしてみる。
某D社の人の発言(釣り?)
だれか中の人からそろそろケータイ業界(CP&代理店&媒体)がアダルト電子コミックに支えられ続けていることへの危機感に対して勇気ある発言/行動は出ないものなのかな。このままじゃあかんでしょ。
http://twitter.com/no7110/status/6458847014
(m○xiのバナー)広告で費用対効果出せるメディアが少ない
電子書籍は伸びているってだけで、業界を支えているわけではないんじゃ・・とかいうつまらない結論で片付ける前に、なんで電子書籍広告の扱いが増えているのかを考えてみることにします。
というと結局、広告の費用対効果が出せるメディアが少ないってことですよね。じゃあそれはなぜなんでしょうか。
アフィリエイト広告の影響がメディアの成長を妨げていたのでは?という仮定から入ってみる。
2.3年前の話をすると、当時モバイルっていうと検索エンジンも発達しておらず、集客といえば「アフィリエイト広告」か「口コミ」だよね、という状態でした。(ASPを自社で持ちつつ、口コミを仕組み化したモバゲーsugeeee時代。)
というわけで、多くの会社はASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)に出稿して集客の窓口を得ていたわけです。
ここで問題となるのがアフィリエイト広告の性質。アフィリエイト広告は言わずもがなユーザー獲得があって初めて広告費が発生する仕組みです。これはリスクが減るという点でとても優れた仕組みです。
ただ多くのメディアはこの特徴をリスクを減らす仕組みでなく、楽をする仕組みとして捕らえてしまったのだと思います。
もし仮にアフィリエイトという仕組みがなくて、広告は純稿しかないという状態になると、各社「CVRを上げないと損をする!」「顧客単価を上げないと損をする!」ということで必死になっていたはずなのですよね。
もちろん「顧客単価上げないと!」とは言っていたと思うのですが、それは「顧客単価を上げないと"損をする"!」ってのとは違うのですよね。
人間やらなきゃヤバいって状態じゃないと頑張らないですっていう話。笑
資金・努力・工夫少なくても収益が出せるのは、金融・ギャンブル・出会い・アダルト。
そんな生ぬるい世界でどこが収益を出せるかっていうと、結局これなのだと思うのですよね。
一般系コンテンツに比べればこちらのほうが当然楽。
結果、「モバイルって結局儲からないよね時代(怠けている人達の言い訳)」「キャッシング・出会いsugeeeee時代」が数年前までありました。
アダルトsugeeeee時代
そしてキャッシング・出会いが法律の都合でぐだってしまった今年。
次に目がつくのは当然アダルト・ギャンブル。ちなみにいままでアダルトにあまり手がついていなかったのは、キャッシング・出会いのほうがコンテンツを作らなくてすむって理由だと想像してます。
コンテンツ作りさえ頑張れば、アダルトもキャッシング・出会い並にいけるだろう、というのはある種当然の考え。
ここで着目点として素晴らしかったのがアダルトコミックという業界。
エロだけど公式サイト。笑
公式サイトだから、アダルトな香りがあっても、ビック媒体(m○xiとか)に広告を出せるようになったわけです。「アダルトsugeeeee時代」の到来です。
エロは悪くないけど、それでモバイル=楽勝 と勘違いするのがまずい。それがさらなる風評被害に。
そんな「キャッシング・出会いsugeeeee時代」「アダルトsugeeeee時代」を見て、一般メディアはどう思ったのでしょうか。
その答えは2つに分かれていたのだと思います。
- 「俺らは地道に頑張ろう派閥」
- 「俺らもモバイルで楽して稼げるんじゃね派閥」
前者については後述するとして、後者について先に触れます。そこにはこんな時代の流れがあったのでしょう。(妄想)
メディア(CP):
モバイル楽勝らしいじゃないですか。他の代理店で純稿打つとリスト高いんで、アフィリエイトが良いです。もっとユーザー獲得お願いしますよASPさん。
ASP:
(えー・・)が、頑張ります。
メディア(CP):
取れないじゃないですか。どうなっているんですか!?
ASP:
ど、どうしよう・・
結果↓
出会い系サイトの管理者にメールで解除を要請すると、解除の条件として、音楽や占いなどの情報をダウンロードできる携帯有料サイト計15カ所(各月額約2千円)に登録するよう求められた。
http://www.asahi.com/digital/mobile/OSK200912050078.html
なんてニュースが出てきてしまうため、モバイルメディアはアダルト以外"すべて"落ち目であるなんて誤解につながっているわけです。(現在進行形)
そもそもm○xiモバイルだけ見てる人達に言われても。
で、まあ地道に頑張ってるメディアさんの話になるわけですが、そもそものそもそもでまず一言。
「m○xiモバイルしか携帯サイト見ていない人が、携帯業界を語るのはまずいっしょ。」
普通に考えて、m○xiモバイルのトップヘッダーなんて広告効果低いわけじゃないですか。ボリュームは取れるけれど、セグメントがばらばらで、無料サイトユーザー。
地道に頑張っているメディアさんが、そんな広告と、GoogleやらYahooのリスティング広告、どちらを使いますか?という話です。
どこを視点を合わせるかって話です。
mixiモバイルを開いている暇があれば、
http://www.zappallas.com/index.php?action=index&module=irweb
でも見ていると良いんじゃないですかね。ザッパラスさんのIR情報です。
僕は個人的に一ユーザーとして、アプリゲットとか好きですよ。アイフリークさんとかも偉いと思います。
携帯コミック携帯コミックというから、皆そこに目が向いてしまうんじゃないですかね。そんなの不況不況と煽るマスコミと同じなので、辞めたほうが良いです。(自戒の念を込めて。)(∩゜д゜)あーあー